陸前高田戸羽市長へフランスワイン生産者ジャンフランソワ・ニックさんが生産者代表として手渡しました。<2012.2.19福岡にて>
陸前高田戸羽市長へフランスワイン生産者ジャンフランソワ・ニックさんが生産者代表として手渡しました。<2012.2.19福岡にて>

~ご報告~

 

昨年8月28日の『ワインバンズ東京』では、非常に多くの皆さまのご協力、お気持ちをいただいて、意義深いイベントとなりました。

あらためてお礼申し上げます。

当日イベントで集まった募金は、

既にご報告した通り、

1,032,547円となりました。

 

一方、2011年にフランスの蔵元から送っていただいたワインは、ほぼ1年かけて、ワインバンズ東京以外に、ワイン直輸入グループである全国のSTCグループのメンバー小売店が中心となり、販売やイベントを行いました。これらに使用したワインの輸入と流通にかかる海上輸送費用、諸経費、税金を差し引いた義援金の合計は、500,000円となりました。

 

また、STCメンバーを中心とする、全国各地でのワインバンズイベントでの各々の義援金は、各地の主催企業・団体が、個別に被災地へお送りしています。

 

なお、義援ワインの残数は、852本となります。(4月30日現在)

 

この募金義援金のお送り先について、時間をかけて検討に検討を重ねてきました。

公的機関ではなく、出来うる限り、実際の支援に役立つことが分かる、「自治体」、「機関」、「復興支援への取り組み」を多く調査した結果、この度、岩手県で最も被害が甚大だった陸前高田市の支援に役立てていただくことになりました。

 

【1】マスカットサイダー支援

震災後、地域住民のみなさまは困難を極めていますが、その困難の一つに、従事できる仕事の少なさがあげられます。雇用増のためには、市の産業を復興させることが重要となります。

多くの製造業が壊滅的な被害を受けた中で、陸前高田市の「マスカットサイダー」を製造する工場が、直接的被害を避けられ稼働しています。

そこで、マスカットサイダーの増産、製造ラインの増強により、あらたな雇用を生み出す計画があります。製造したマスカットサイダーの販売や輸出による増産の計画です。輸出にあたり、ニューヨークの展示会への出展の話が持ち上がりました。

そこで、今回の義援金の中から、

600,000円を、ニューヨーク展示会出展費用として、

活用いたしました。

 

【2】学校復興基金

陸前高田市では、震災により大きな被害を受けた学校施設を復旧し、よりよい教育活動を進めていくため、『学校復興基金』を設立しました。

未来を支える子供たちは、かけがえのない存在です。子供たちのために、一日も早く、良い教育環境を整えていただきたい。

その想いから、932,547円を、

『学校復興基金』にお送りいたしました。

 

ワインバンズでは、復興支援は、一時的でなく、息長く続けていくべきだと考えています。STCグループ中心に、小売店、飲食店の皆様が、15年に渡って、ワインの蔵元と熱い信頼関係を築いた結果、蔵元からは、今後も応援を続けていきたいという意向が寄せられています。

 

残った852本の義援ワインと、援助を続けたいという蔵元から新しく届くワインは、今年からのワインバンズに活用していきます。

ワインの造り手、ワインファンのみなさまと一緒になり、これからも、長くワインバンズ活動を継続してまいります。

これからも、どうぞ、よろしくお願いいたします。